2022年10月28日午後11時15分ごろ、新宿駅では線路内に痴漢と思われる人物が立ち入ったことで電車の運転が見合わせとなり大混乱しました。
金曜日の夜ですから想像以上の混雑で、大迷惑を被った人がたくさんいたのですが…
なんとその後の取り調べでその痴漢と思われ線路内に立ち入った人物が警察官だったと判明したのです。
ニュースの概要
金曜日の夜11時過ぎ、コロナ禍の自粛も緩和され新宿駅にはたくさんの人が溢れていました。
そこに痴漢を疑われた人物が線路内に立ち入り、運転見合わせとなった列車も多く、駅もタクシー待ちも行列という5万人以上に影響を与えたのです。
痴漢を疑われた男性が逃げようとして飛び降りた場所は高さが5メートルほどあったため、逃げ切ることもできずけがをして病院に搬送されたのですが、なんとこの男は警視庁本部に所属する40代巡査部長だったのです。
JR新宿駅(東京都新宿区)で10月28日深夜、線路に男性が立ち入り、埼京線などが一時運転を見合わせるトラブルがあり、この男性が警視庁本部に所属する40代巡査部長だったことが、捜査関係者への取材でわかった。巡査部長は痴漢を疑われて逃走を図ろうとしていたといい、その際に負傷して現在も入院しているという。
同庁は巡査部長の回復を待ち、都迷惑防止条例違反(痴漢)容疑なども視野に事情を聴く方針。
JR東日本などによると、トラブルは10月28日午後11時15分ごろに発生。巡査部長が線路に立ち入ったことから、ホームの非常停止ボタンが押された。この影響で埼京線のほか、山手線や中央線など計68本が最大50分にわたって運転を見合わせ、約5万3千人に影響が出た。
捜査関係者によると、巡査部長はマネーロンダリングなどの捜査を担当する警視庁本部犯罪収益対策課の所属。同僚との飲み会の帰りに電車内で痴漢行為をしたと疑われ、降車した新宿駅でホームから線路に飛び降りるなどして逃げようとした際に大けがを負ったという。
同庁の大嶌(おおしま)正洋・警務部参事官は取材に「捜査の結果を踏まえ、厳正に対処したい」とコメントした。
(記事引用元:Yahooニュース)
警視庁巡査部長、深夜に新宿駅の線路立ち入り 痴漢行為疑われ逃走か(朝日新聞)#Yahooニュースhttps://t.co/SBzXVLiTSe
マネー・ロン及びテロ資金供与の防止措置を講ずべき事業者の範囲を従来の金融機関等のみならず宅地建物取引業者、宝石・貴金属等取扱事業者等にまで拡大して捜査する警察官?— 徒然 (@ohisamalv) November 2, 2022
テレビで観たことがありますが、痴漢というのは冤罪もあるらしいですけど自分はやっていないと証明するのはかなり難しく、ほとんどの場合は罪になると聞きます。
警察官だけにもしかしたら冤罪をはらすのは難しいと知って逃げたのでしょうか。
それとも実際に痴漢をやってしまい、立場上逮捕されるわけにはいかないと思い逃げたのでしょうか。
どちらにしても高さ5メートルもあるところから飛び降りて逃げ切れると思った時点で、自分の体力を過信しすぎていたと思います。
線路を逃げた警視庁巡査部長は誰?名前や顔画像は?
線路に飛び降りて逃走した警察官は、警視庁本部に所属する40代巡査部長で警視庁組織犯罪対策部犯罪収益対策課の所属であったことは報道されています。
この巡査部長はマネーロンダリングなどの捜査を担当する警視庁本部犯罪収益対策課の所属だともわかっているので、警察内ではすでに氏名もわかっているでしょうが、公表はされていません。
ですので顔画像も公表されておらずわかりませんでした。
巡査部長は組織犯罪対策部に所属していましたが、組織犯罪対策部には
・組織犯罪対策
・暴力団対策
・薬物銃器対策
・国際捜査
・マネー・ローンダリング対策
がありました。
このマネー・ローンダリング対策に所属する40代の巡査部長ということです。
運行停止の損害賠償額は?
この逃走により、遅れた電車は埼京線のほか、山手線や中央線など計68本が最大50分にわたって運転を見合わせ、約5万3千人に影響が出たということです。
電車を止めると損害賠償を支払わなければならないとよく耳にしますよね。
この巡査部長にはどのくらいの損害賠償の支払いが求められるのでしょうか。
「線路内立ち入り 損害賠償額」で検索をするとこのような文章が表示されました。
”在来線の線路内に理由なく立ち入った場合には、鉄道営業法第37条にいう「鉄道地内に妄(みだり)に立ち入った」という規定に該当し、1000円以上1万円未満の科料(刑法第17条)という罰則を受けることがある(鉄道地内立入罪)。”
どうやら立ち入っただけならば最大でも1万円の科料だということです。
他に物を壊したりしなければ1000円以上1万円未満って…
線路内に立ち入っても払えるぐらいの金額なのには驚きました。
ただしこれが駅員の制止を無視して線路内に立ち入ったり、警告を受けても退去せず運行に遅延や運休を生じさせた場合には「威力業務妨害罪」に該当するかもしれません。
その場合には
”威力業務妨害の刑罰は、「三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金」(刑法第233、234条)となっています。また威力業務妨害罪の場合は、民事訴訟として損害賠償請求もされる可能性が考えられます。”
となりますので、罰金が最大50万円になる可能性もありますね。
世間の反応
この線路立ち入りしたのが警察官だったことに対する世間の反応がこちらです。
・あろうことか警視庁の巡査部長が線路に逃走なんてことやったらもう疑われたら何がなんでも逃げろを肯定してしまうようなものじゃないか。線路逃走は鉄道や大多数の乗客に迷惑かけるんだからやめてほしい。
・警察も線路立ち入りの選択をするのか。
国家権力ですら疑われたらこうするしかないって日本は終わってるだろ。
怖いなと思う。
・この件については捜査の経過を待ちたいが、痴漢の冤罪については潔白を証明する方法が確立されていないから(無理やり犯人にされるから)、真面目で責任感が強い人ほど突拍子もない行動に出る場合もあると思っている。過去にも裁判までやってようやく無実を勝ち取った人もいたし。
もちろん、実際にやっていたらとんでもないことなのは当然。
・痴漢疑われ逃げるわ、電車は止めるわ、ケガするわ、何とも情けないですな
それが警察官とはね
5メートルの高さから飛び降りるって相当の覚悟ではなかったかと思います。
この巡査部長がそこまでして逃げたかった本当の理由は何なのか知りたいですね。
でも迷惑をかけた人がいるということは紛れもない事実です。
まとめ
事実がどうなのか追及するのは難しいのでしょうか。
痴漢というのは極めて卑劣な犯罪だと思います。
でも被害者と嘘をついてお金をもらう女性もいるとも聞いています。
卑劣な犯罪でもあり、冤罪だった場合には無罪を証明することは極めて難しい犯罪が「痴漢」ということですね。
警察官でも逃げるほどなのかと、少し衝撃を受けた事件です。